はじめに
このページでは日本に自然に生えている針葉樹(裸子植物)18属39種の見わけかたを掲載しています。
なるべく枝や葉の特徴から調べられるように作成しました。参考になれば幸いです。
なお、イチョウやヒマラヤスギなどの外国産樹種には対応していません。
種への検索
1.スタート
以下の9件から特徴に合うものを選択してください。
葉は長さ10㎝ほどでやや幅広く、枝先に集まってつく。【イヌマキ】
葉は長さ10㎝ほどで細長く、短い枝に束になってつく。葉の中央には明瞭な筋が1本入る【コウヤマキ】
葉は細長く、2本または5本が一組になる(マツ属) →マツ属の見わけかたへ
2.鱗片葉をもつグループ
3.葉先が尖るグループ
葉は鎌状で長さ1㎝ほど、基部に関節がないため枝ごと落ちる【スギ】
葉の基部に「葉枕」と呼ばれる膨らみがある。エゾマツ(トウヒ)を除き、葉に表裏の区別がない(トウヒ属:6種) →トウヒ属の見わけかたへ
葉枕はなく、葉裏に2本の白~緑白色の気孔帯がある。葉は扁平で、キャラボクを除き多少なりとも平面に並ぶ(イチイ科:3種) →イチイ科の見わけかたへ
葉枕はなく、葉表に白い気孔帯が1~2本ある。葉は針形で立体的に配置する(ビャクシン属;イブキを除く4種) →ビャクシン属の見わけかたへ
4.葉先が尖らないグループ
葉の基部に「葉枕」と呼ばれる膨らみがある。葉は長さ2㎝程度までで短い(ツガ属:2種) →ツガ属の見わけかたへ
葉枕はないが、葉柄の付け根が丸く広がる。モミでは葉先が明瞭に2叉する。葉は1-4㎝程度(モミ属:5種) →モミ属の見わけかたへ
葉枕はなく、葉柄の付け根も丸く広がらない。葉は長さ1.5-3㎝で細く、枝は白みを帯び無毛。紀伊半島、高知の山地の尾根などに稀【トガサワラ】
文献
1)大橋広好・門田裕一・木原浩・邑田仁・米倉浩司(編)2015.『改訂新版 日本の野生植物 1 ソテツ科~カヤツリグサ科』平凡社.
2)林将之 2014.『山渓ハンディ図鑑14 樹木の葉 実物スキャンで見分ける1100種類』山と渓谷社.
編集履歴
2021/10/31 公開