言わずと知れた花粉症の原因植物。本州以南の各地に植林され、その面積は日本の森林面積の実に18%を占めている3)。わが国の林業において最も重要な樹種の一つである。
スギの概要
![](https://zassou-ya.com/ssp/wp-content/uploads/2021/04/花:3-4-1024x98.png)
花期1) | : | 3-4月 |
希少度 | : | ★★★(自生はやや稀) |
大きさ1) | : | 高さ40-50m、幹径4-5m |
生活形 | : | 常緑高木 |
生育環境2) | : | 中間温帯の山地の斜面や尾根、岩場 |
学名 | : | japonica「日本の」 |
スギの形態
全体
葉
花
果実(球果)
種子
樹皮
スギこぶ病
識別
日本産針葉樹全体の識別については「針葉樹の見わけかた」のページをご参照ください。
識別のポイント
日本産針葉樹の中では、葉の基部に関節がなく、枝ごと落ちる点で他種と識別できる。
慣れれば特に似た種はいないため見分けやすい。
スギとヒノキの違い
スギと同じく普通に植林され、本州以南でよく見られるヒノキとは、葉の形が大きく異なるため一見して区別できる。
スギの葉が立体的に配置しているのに対し、ヒノキの葉は平面に並んでいる。
文献
1)大橋広好・門田裕一・木原浩・邑田仁・米倉浩司(編) 2015.『改訂新版 日本の野生植物 1 ソテツ科~カヤツリグサ科』平凡社.
2)林将之 2014.『山渓ハンディ図鑑14 樹木の葉 実物スキャンで見分ける1100種類』山と渓谷社.
3)森林資源の現況(平成29年3月31日現在):林野庁.https://www.rinya.maff.go.jp/j/keikaku/genkyou/h29/index.html. 2021年6月21日閲覧.
4)安藤裕萌,本橋慶一,矢口行雄 2013. スギこぶ病菌の所属再検討. 日本菌学会会報54: 15-26.
編集履歴
2021/7/1 公開
2022/1/1 識別の項を追記