- トンボ科の概要
- トンボ科掲載種一覧
- チョウトンボ属 Rhyothemis
- アカネ属 Sympetrum
- ハネビロトンボ属 Tramea
- アオビタイトンボ属 Brachydiplax
- コシアキトンボ属 Pseudothemis
- コフキトンボ属 Deielia
- ハッチョウトンボ属 Nannophya
- コシブトトンボ属 Acisoma
- ショウジョウトンボ属 Crocothemis
- ヒメトンボ属 Diplacodes
- ナンヨウベッコウトンボ属 Neurothemis
- ウスバキトンボ属 Pantala
- ベニトンボ属 Trithemis
- ホソアカトンボ属 Agrionoptera
- ハラビロトンボ属 Lyriothemis
- シオカラトンボ属 Orthetrum
- ヨツボシトンボ属 Libellula
- 日本産トンボ科一覧
- 文献
- 編集履歴
トンボ科の概要
トンボ目の中で最も新しく分化した分類群で、日本産トンボ類中最大の科である。
オセアニアモリトンボ科、エゾトンボ科、ヤマトンボ科と共にトンボ上科Libelluloideaを構成する2)。
世界に140属1037種、日本に25属69種が分布している3)。
トンボ科掲載種一覧
日本産69種のうち42種を掲載。
チョウトンボ属 Rhyothemis
チョウトンボ R. fuliginosa
東北~九州に分布。
チョウに例えられる幅広い後翅を持ち、ひらひらと飛ぶ。
メスは後翅先端が透明。
また、メスには翅がオスと同じ色のものと、金緑色に輝くものとがいる。
オキナワチョウトンボ R. variegata
奄美群島~八重山に分布。
メスは前翅先端が透明である。
アカネ属 Sympetrum
スナアカネ S. fonscolombii
北海道~八重山まで各地で飛来記録がある。
日本では定着していないとされ、数も少ないため見る機会は少ない。
雌雄ともに複眼の下半分が青くなること、翅の付け根がしばしば赤くなることなどが特徴。
オスは胸部側面の色彩も独特で特徴的である。
ナツアカネ S. darwinianum
北海道~九州に分布。
アキアカネとよく似るが、本種は胸部側面中央の黒条先端が尖らず、四角形に近くなる。
また本種のオスは成熟すると顔面や胸部全体が真っ赤になる(アキアカネは褐色になる程度)。
ナニワトンボ S. gracile
近畿、中国、四国の瀬戸内海周辺地域に分布。
いわゆる赤とんぼ(アカネ属)だが、オスは成熟すると全身が青白くなる。
メスや未熟オスは黄色と黒色からなり、マダラナニワトンボにやや似る。
リスアカネ S. risi
北海道~九州に分布。
ノシメトンボやコノシメトンボと同様、翅の先端に褐色部がある赤とんぼ。
本種は胸部側面中央の黒条が上端まで届かないか、届いても上部で細くなるのが特徴。
北海道産は翅端の褐色部がほとんど出ず、亜種ヒメリスアカネとされている。
ノシメトンボ S. infuscatum
北海道~九州に分布。
リスアカネ・コノシメトンボと同じく、翅の先端に褐色部がある赤とんぼ。
本種は胸部側面中央の黒条が上端まで突き抜けるのが特徴。
また3種の中で最も腹部の黒色部が広い。
エゾアカネ S. flaveolum
北海道東部に分布。
雌雄ともに翅の基部が広くオレンジ色なのが特徴の一つだが、広さには個体差がある。
あまり似た種はいないが、スナアカネやキトンボと間違えないよう注意。
アキアカネ S. frequens
北海道~九州に分布。
ナツアカネとよく似るが、本種は胸部側面中央の黒条先端が細く尖る(変異あり)。
また本種のオスは成熟しても顔面や胸部は褐色になる程度で、ナツアカネのように真っ赤にならない。
タイリクアカネ S. striolatum
北海道~九州に分布。関東やその周辺にはおらずやや局所的。
アキアカネにやや似るが、翅が全体的にオレンジ色みを帯び、胸部側面中央の黒条が細く短い。
また稀な飛来種のイソアカネにも似るが、本種では顔面の複眼に沿った黒色部が下に伸びない。
メスの産卵弁の突出はアキアカネ<タイリクアカネ<イソアカネ。
コノシメトンボ S. baccha
北海道~九州に分布。
翅の先端が褐色になる赤とんぼ(アカネ属)は他にリスアカネ、ノシメトンボがいるが、成熟したオスが顔面や胸部まで赤くなるのは本種だけである。
また本種は胸部側面の模様が特徴的で、前後の黒条が繋がる点から見分けやすい。
ヒメアカネ S. parvulum
北海道~九州に分布。
小型の赤とんぼ。マユタテアカネ、マイコアカネとよく似る。
本種のオスは腹端の尾部上付属器が上に反り返らないことで識別できる。
また、本種のメスは産卵弁が長く、尾毛とほぼ同じ長さまで突き出ることで識別できる。
さらに、本種の顔面にはマユタテアカネのような眉状斑はないか、あっても小さい。
マユタテアカネ S. eroticum
北海道~九州に分布。
小型の赤とんぼ。ヒメアカネ、マイコアカネとよく似る。
本種はふつう顔面に大きな黒い眉状斑があることでほぼ識別可能。
またヒメアカネとは、本種のオスの尾部上付属器が上に反り返ることで正確に識別できる。
またメスの産卵弁の長さはマイコアカネ<マユタテアカネ<ヒメアカネ。
マイコアカネ S. kunckeli
北海道~九州に分布。
小型の赤とんぼ。ヒメアカネ、マユタテアカネとよく似る。
本種は胸部側面にこれら2種にはない黒斑がある場合が多い。
また本種のオスは尾部上付属器がマユタテアカネ同様に反り返る。
本種のメスの産卵弁は3種の中で最も短い。
顔面にマユタテアカネのような眉状斑はないか、あっても小さい。
ミヤマアカネ S. pedemontanum
北海道~九州に分布。
雌雄ともに翅に帯状の褐色部があり、似た種はいない。
ただしコフキトンボのメスにも同様の斑が出る個体がいるので注意。
オスは成熟すると縁紋まで赤くなる。
ネキトンボ S. speciosum
東北~九州に分布。
雌雄ともに翅の基部が広くオレンジ色となる。
羽の色はショウジョウトンボやキトンボなどにもやや似るが、胸部側面に黒条があることで識別できる。
オオキトンボ S. uniforme
東北~九州に分布するが激減している。
翅全体が薄くオレンジに色づき、体には目立つ斑紋がない。
キトンボは翅の付け根だけがオレンジのため、比較的見分けやすい。
むしろショウジョウトンボの未熟個体によく似るが、本種は腹部背面の黒条がなく、また前胸に毛がある(アカネ属共通)。
ハネビロトンボ属 Tramea
ヒメハネビロトンボ T. transmarina
沖縄諸島~八重山と小笠原に分布。
移動性が高く、本土でも記録がある。
後翅の褐色部の広さは個体差があり、広いものが亜種ヒメハネビロトンボ、狭いものが亜種コモンヒメハネビロトンボとされている。
写真のものは中間的な個体で(三角室手前まで広がる)、このような個体は過去別種のナンヨウヒメハネビロトンボと誤認されてきたが、現在ではヒメハネビロトンボの個体変異と考えられている。
四国・九州以南で見られる別種のハネビロトンボは褐色部が常に広く、濃褐色部分のまわりににじんだようなオレンジ色部分があることで識別できる。
アオビタイトンボ属 Brachydiplax
アオビタイトンボ B. chalybea
九州~八重山に分布。
分布は北上しており、最近では山口県などでも定着している。
コフキトンボやシオヤトンボにやや似るが、胸部の斑紋などで識別できる。
コシアキトンボ属 Pseudothemis
コシアキトンボ P. zonata
北海道(一部)~八重山に分布。奄美群島や沖縄島にはいない。
成熟したオスは腹部に白い斑紋があり、空を背景に飛ぶと腰が空いているように見える。
また未成熟のオスは斑紋が黄色い。
メスは斑紋が分離し、翅の先端の黒褐色部が広い。
コフキトンボ属 Deielia
コフキトンボ D. phaon
北海道(一部)~沖縄諸島に分布。
オスは成熟すると青白い粉を吹く。
メスはオスのように白くなるもの(オス型)と、白くならず翅に帯状斑の出るもの(オビトンボ型)がある。
オビトンボ型は北日本や南西諸島に多い1)。
シオカラトンボやシオヤトンボに間違われやすいが、一回り小さく体型も斑紋も異なる。
また本種は翅を上にあげてとまることが多いのも特徴である1)。
ハッチョウトンボ属 Nannophya
ハッチョウトンボ N. pygmaea
東北~九州に分布。
日本のみならず、世界で最も小さいトンボとされている。
背の低い植物が茂る湿地に生息し、そのサイズから識別は容易。
ただし本種を見たことがない人は、ヒメアカネなど小型の赤とんぼと間違えやすいので注意。
コシブトトンボ属 Acisoma
コシブトトンボ A. panorpoides
奄美群島~八重山に分布。
和名の通り腹部前方が太いのが大きな特徴。
また国内ではハッチョウトンボに次いで2番目に小さいトンボ。
ショウジョウトンボ属 Crocothemis
ショウジョウトンボ C. servilia
北海道~八重山に分布。
オスは全身が濃い赤色になるが、いわゆる赤とんぼの仲間(アカネ属)ではない。
翅の基部がオレンジ色をしており、オオキトンボにも似るが、本種は腹部背面に黒い線がある。
奄美群島以南のものはこの黒い線が発達し、亜種タイリクショウジョウトンボとされる。
ヒメトンボ属 Diplacodes
ヒメトンボ D. trivialis
奄美群島~八重山に分布。
ホソミシオカラトンボにやや似るが明らかに小さく、色彩も異なる。
未成熟オスはメスに似る。
ナンヨウベッコウトンボ属 Neurothemis
アカスジベッコウトンボ N. ramburii
石垣島、西表島、与那国島に分布。
2006年に与那国島で初確認されて以降急速に広がった。
未成熟個体や一部のメスは翅色が薄い。
次の2種に似るが、国内で現在見られるのはほぼ本種である。
ナンヨウベッコウトンボ N. terminata
石垣島でオス1頭の飛来記録があるのみ。
東南アジアからオセアニアにかけて分布する。
アカスジベッコウトンボとは後翅先端の赤褐色部と透明部の境界が直線的であることや、翅脈の特徴などで識別する。
メスの翅は透明または淡褐色。
フチトリベッコウトンボ N. fluctuans
西表島、鹿児島県、関東地方で飛来もしくは移入の記録がある。
東南アジアに分布する。
3種中最も小さく、翅脈も粗い。
また後翅の赤褐色部と透明部の境界線が後縁に沿って長く伸びる。
メスの翅はほぼ透明。
ウスバキトンボ属 Pantala
ウスバキトンボ P. flavescens
世界で最も分布の広いトンボで、日本全土で見られる。
八重山では定着しているが、その他の地域では毎年飛来・増殖しては冬の寒さで死滅する。
琉球に分布するウミアカトンボにやや似るが、本種のほうが翅脈が細かく、胸部側面の色彩も異なる1)。
ベニトンボ属 Trithemis
ベニトンボ T. aurora
近畿地方~八重山に分布。近年急速に分布が北上している。
オスは成熟すると全身が赤紫色に変化する。
八重山ではコフキショウジョウトンボのオスに一見似るため注意。
メスは特に似た種はいないが、ネキトンボやハラビロトンボと間違えないよう注意。
未成熟のオスはメスに似る。
ホソアカトンボ属 Agrionoptera
ホソアカトンボ A. insignis
西表島に分布。
胸部側面の模様が特徴的。
未成熟個体は腹部が橙褐色で、成熟するとオスは赤く、メスはふつう黒くなる1)。
母島で飛来記録のあるカロリンホソアカトンボによく似るが、胸部の斑紋が異なる。
ハラビロトンボ属 Lyriothemis
オオハラビロトンボ L. elegantissima
九州南部~八重山に分布。
西表島にのみ分布するキイロハラビロトンボはより大きく、胸部側面の黒条が1本のみ。
また九州南部ではハラビロトンボと混生し、メスはよく似るが、本種のほうが胸部側面の黒条が発達する。
また本種のメスは腹部第8節の下部がハラビロトンボより強く張り出す1)。
ハラビロトンボ L. pachygastra
北海道~九州に分布。
オスは成熟すると胸部から前が黒くなり、腹部は青白くなる。
和名の通り腹部がかなり幅広く、識別しやすい。
九州南部ではオオハラビロトンボのメスと混生するため注意。
シオカラトンボ属 Orthetrum
ハラボソトンボ O. sabina
九州~八重山に分布。
特にオスは腹部前半が非常に細く、一見して識別できる。
オスは成熟しても粉を吹かず、雌雄ほぼ同色。
メスはシオカラトンボにもやや似るが、胸部の斑紋などが異なる。
シオカラトンボ O. albistylum
北海道~沖縄諸島に分布。
オスは成熟すると腹部前半に白い粉を吹く。未成熟個体はメスによく似る。
メスは腹部下面に薄く粉を吹くが、時にオス型が出現する。
オオシオカラトンボ、シオヤトンボ、コフキトンボ、ヒメトンボ等との識別に注意。
シオヤトンボ O. japonicum
北海道~九州に分布。
シオカラトンボより太短い体型で、春~初夏を中心に出現する。
オスは成熟すると腹部全体に白い粉を吹くが、胸部側面はあまり白くならない。
メスや未成熟のオスは黄色く、同所的に特に似た種はいない。
アオビタイトンボと間違えないよう注意。
タイワンシオヤトンボ O. internum
対馬に分布。
シオヤトンボによく似るが、分布は重複しない。
雌雄ともに、シオヤトンボにあるような胸部側面の太い黒条の中の細長い黄色部がない。
メスや未成熟オスの腹部も全体的により黒っぽい。
ホソミシオカラトンボ O. luzonicum
屋久島~八重山に分布。ただし奄美群島にはいない。
タイワンシオカラトンボに似るが、成熟オスはより明るい体色となる。
メスや未成熟のオスも胸部側面の色彩が異なる。
また、オオシオカラトンボは複眼が黒っぽいことで識別できる。
ヒメトンボとも間違えないよう注意。
コフキショウジョウトンボ O. pruinosum
八重山に分布。
国内で唯一、赤くなるシオカラトンボの仲間。
メスや未成熟のオスは暗い赤褐色で、いずれも胸部に目立つ斑紋はない。
ショウジョウトンボの仲間ではないが、分布は被っておりやや似ている。
本種のほうが体色が暗く、体形もよりスマートである。
なお、成熟オスはベニトンボに色が似ているため注意。
オオシオカラトンボ O. melania
北海道~八重山に分布。
トカラ~沖縄諸島に亜種オキナワオオシオカラトンボ、八重山に亜種ヤエヤマオオシオカラトンボが分布し、それぞれ色彩がやや異なる。
シオカラトンボとは体色が大きく異なるため識別は容易。
メスと未成熟のオスはほぼ同じ体色。
ヨツボシトンボ属 Libellula
ヨツボシトンボ L. quadrimaculata
北海道~九州に分布。
雌雄ほぼ同色。翅の模様が独特で識別は容易。
世界的に分布が広く、ヨーロッパでも北米でも見られる。
ベッコウトンボ L. angelina
東北~九州に分布していたが、ほとんどの地域で絶滅した。
ヨツボシトンボに似るが、翅の斑紋や体色などから識別は容易。
日本産トンボ科一覧
25属69種が分布している。
属名 | 種名1,3) | 国内分布1,4) |
---|---|---|
ウミアカトンボ属 | ウミアカトンボ Macrodiplax cora | 沖縄島~八重山(飛来記録) 宮古島、大東諸島(定着) |
チョウトンボ属 | チョウトンボ Rhyothemis fuliginosa | 東北~九州 |
ハネナガチョウトンボ Rhyothemis severini | 奄美大島 | |
サイジョウチョウトンボ Rhyothemis regia | 与那国島(飛来記録) | |
オキナワチョウトンボ Rhyothemis variegata | 奄美群島~八重山 | |
スキバチョウトンボ Rhyothemis phyllis | 西表島(飛来記録) | |
カオジロトンボ属 | カオジロトンボ Leucorrhinia dubia | 北海道~中部 |
エゾカオジロトンボ Leucorrhinia intermedia | 北海道 | |
アカネ属 | スナアカネ Sympetrum fonscolombii | 北海道~八重山(飛来記録) |
ナツアカネ Sympetrum darwinianum | 北海道~九州 | |
マダラナニワトンボ Sympetrum maculatum | 東北~近畿(固有) | |
ナニワトンボ Sympetrum gracile | 近畿、中国、四国(固有) | |
リスアカネ Sympetrum risi (亜種ヒメリスアカネを含む) | 北海道~九州 | |
ノシメトンボ Sympetrum infuscatum | 北海道~九州 | |
エゾアカネ Sympetrum flaveolum | 北海道 | |
ムツアカネ Sympetrum danae | 北海道~中部 | |
アキアカネ Sympetrum frequens | 北海道~九州 | |
タイリクアキアカネ Sympetrum depressiusculum | 北海道~八重山(飛来記録) 対馬(定着?) | |
タイリクアカネ Sympetrum striolatum | 北海道~九州 | |
イソアカネ(マンシュウアカネ) Sympetrum vulgatum | 北海道、本州、九州(飛来記録) | |
コノシメトンボ Sympetrum baccha | 北海道~九州 | |
ヒメアカネ Sympetrum parvulum | 北海道~九州 | |
マユタテアカネ Sympetrum eroticum | 北海道~九州 | |
マイコアカネ Sympetrum kunckeli | 北海道~九州 | |
ミヤマアカネ Sympetrum pedemontanum | 北海道~九州 | |
オナガアカネ Sympetrum cordulegaster | 北海道~八重山(飛来記録) 対馬(定着?) | |
ネキトンボ Sympetrum speciosum | 東北~九州 | |
キトンボ Sympetrum croceolum | 北海道~九州 | |
オオキトンボ Sympetrum uniforme | 東北~九州 | |
オオキイロトンボ属 | オオキイロトンボ Hydrobasileus croceus | 沖縄諸島~八重山 |
ハネビロトンボ属 | オセアニアハネビロトンボ Tramea loewii | 沖縄島、石垣島、西表島(飛来記録) |
テンジクハネビロトンボ Tramea basilaris | 千葉県、静岡県(飛来記録) | |
ハネビロトンボ Tramea virginia | 北海道~九州(飛来記録) 四国・九州~八重山(定着) | |
ヒメハネビロトンボ Tramea transmarina (亜種コモンヒメハネビロトンボを含む) | 中部~奄美群島(飛来記録) 小笠原、沖縄諸島~八重山(定着) | |
アオビタイトンボ属 | アオビタイトンボ Brachydiplax chalybea | 中国~八重山 |
コシアキトンボ属 | コシアキトンボ Pseudothemis zonata | 北海道~八重山 |
ヒメキトンボ属 | ヒメキトンボ Brachythemis contaminata | 沖縄諸島~八重山 |
コフキトンボ属 | コフキトンボ Deielia phaon | 北海道~沖縄諸島 |
アメイロトンボ属 | アメイロトンボ Tholymis tillarga | 関東~九州(飛来記録) 奄美群島~八重山(定着) |
オオメトンボ属 | オオメトンボ Zyxomma petiolatum | 奄美群島~八重山 |
コフキオオメトンボ Zyxomma obtusum | 八重山 | |
ハッチョウトンボ属 | ハッチョウトンボ Nannophya pygmaea | 東北~九州 |
コシブトトンボ属 | コシブトトンボ Acisoma panorpoides | 奄美群島~八重山 |
ショウジョウトンボ属 | ショウジョウトンボ Crocothemis servilia (亜種タイリクショウジョウトンボを含む) | 北海道~八重山 |
ヒメトンボ属 | ヒメトンボ Diplacodes trivialis | 屋久島~八重山 |
ベニヒメトンボ Diplacodes bipunctatus | 小笠原 | |
ナンヨウベッコウトンボ属 | アカスジベッコウトンボ Neurothemis ramburii | 八重山 |
ナンヨウベッコウトンボ Neurothemis terminata | 石垣島(飛来記録) | |
フチトリベッコウトンボ Neurothemis fluctuans | 西表島(飛来記録) | |
ウスバキトンボ属 | ウスバキトンボ Pantala flavescens | 北海道~宮古列島(飛来記録) 八重山(定着) |
ベニトンボ属 | ベニトンボ Trithemis aurora | 近畿~八重山 |
アジアアカトンボ属 | アジアアカトンボ Lathrecista asiatica | 西表島、与那国島(飛来記録) |
ホソアカトンボ属 | カロリンホソアカトンボ Agrionoptera sanguinolenta | 小笠原(飛来記録) |
ホソアカトンボ Agrionoptera insignis | 西表島 | |
シマアカネ属 | シマアカネ Boninthemis insularis | 小笠原(固有) |
ハラビロトンボ属 | キイロハラビロトンボ Lyriothemis flava | 西表島 |
オオハラビロトンボ Lyriothemis elegantissima | 九州南部~八重山 | |
ハラビロトンボ Lyriothemis pachygastra | 北海道~九州 | |
シオカラトンボ属 | ハラボソトンボ Orthetrum sabina | 九州~八重山 |
ミヤジマトンボ Orthetrum poecilops | 広島県宮島 | |
シオカラトンボ Orthetrum albistylum | 北海道~沖縄諸島 | |
シオヤトンボ Orthetrum japonicum | 北海道~九州(固有) | |
タイワンシオヤトンボ Orthetrum internum | 対馬 | |
ホソミシオカラトンボ Orthetrum luzonicum | 屋久島~八重山(奄美群島を除く) | |
タイワンシオカラトンボ Orthetrum glaucum | 九州南部~奄美群島 | |
コフキショウジョウトンボ Orthetrum pruinosum | 八重山 | |
オオシオカラトンボ Orthetrum melania (亜種オキナワオオシオカラトンボ、 ヤエヤマオオシオカラトンボを含む) | 北海道~八重山 | |
ヨツボシトンボ属 | ヨツボシトンボ Libellula quadrimaculata | 北海道~九州 |
ベッコウトンボ Libellula angelina | 静岡県、山口県、九州 |
文献
1)尾園暁・川島逸郎・二橋亮 2021. 『日本のトンボ 改訂版』文一総合出版.
2)Bybee S. M., Kalkman V. J., Erickson R. J., Frandsen P. B., Breinholt J. W., Suvorov A. et al. 2021. Phylogeny and classification of Odonata using targeted genomics. Molecular Phylogenetics and Evolution 160:107115.
3)Paulson D., Schorr M., Deliry C 2022. 『World Odonata List 20220526』https://www2.pugetsound.edu/academics/academic-resources/slater-museum/biodiversity-resources/dragonflies/world-odonata-list2/ 2022/6/10閲覧.
4)尾園暁・渡辺賢一・焼田理一郎・小浜継雄 2007. 『沖縄のトンボ図鑑』いかだ社.
5)山本哲央・新村捷介・宮崎俊行・西浦信明 2009. 『近畿のトンボ図鑑』いかだ社.
6)広瀬良宏・伊藤智・横山透 2007. 『北海道のトンボ図鑑』いかだ社.
編集履歴
2022/9/5 公開