センリョウ科の概要
世界に4属77種ほどが分布しており3)、東アジアの温帯~熱帯、ニューギニア、ポリネシア、南アメリカ、マダガスカルに分布する1)。
多年草または常緑性の低木、まれに高木1)。
葉は対生する1)。
花は両性または単性、単性の場合は雌雄異株1)。花被がなく、1~3本の雄しべと1個の雌蕊からなる1)。
日本には2属4種が知られる。
センリョウ科掲載種一覧(五十音順)
チャラン属 Chloranthus
センリョウ属 Sarcandra
センリョウ S. glabra ★★★
日本産センリョウ科一覧(五十音順)
自生種は2属4種。種の和名および学名はIto et al.(2016)2)による。
属名 | 種名2) | 国内分布1) |
---|---|---|
チャラン属 | キビヒトリシズカ Chloranthus fortunei | 近畿~九州北部 |
ヒトリシズカ Chloranthus quadrifolius | 北海道~九州 | |
フタリシズカ Chloranthus serratus | 北海道~九州 | |
センリョウ属 | センリョウ Sarcandra glabra | 関東~琉球 |
※チャランChloranthus spicatusが帰化植物として琉球で記録されている4)。
文献
1)大橋広好・門田裕一・木原浩・邑田仁・米倉浩司(編)2015.『改訂新版 日本の野生植物 1 ソテツ科~カヤツリグサ科』平凡社.
2)Ito, M., Nagamasu, H., Fujii, S., Katsuyama, T., Yonekura, Ebihara, A., Yahara, T. 2016. GreenList ver. 1.01, (http://www.rdplants.org/gl/)
3)Christenhusz M.J.M., Byng J.W. 2016. The number of known plants species in the world and its annual increase. Phytotaxa 261(3):201-217.
4)大森雄治. (1999). 日本のドクダミ科・コショウ科・センリョウ科植物. 横須賀市博物館研究報告. 自然科学: Science report of the Yokosuka City Museum, (46), 9-21.
編集履歴
2024/2/28 公開