植物 > 被子植物 > クスノキ目 > クスノキ科 > クロモジ属
早春に花を咲かせるクスノキの仲間。浅く3つに裂ける葉が特徴的。秋には鮮やかな黄色に黄葉する。裂けない葉も混じるため注意が必要。
ダンコウバイの概要

花期1) | : | 3-4月 |
希少度 | : | ★★★(やや稀) |
生活形 | : | 落葉低木 |
生育環境2) | : | 山地~丘陵の落葉樹林内 |
学名 | : | obtusilobus「裂片が鈍頭の」 ※obtusi-:「鈍形の」 ※-lobus:「裂片」 |
ダンコウバイの形態
葉
果実
樹皮
樹形
識別
花
クロモジ属は花の時期にはそれぞれよく似ている。
本種は花序に柄がない点が大きな特徴。
クロモジやケクロモジは花の色が緑色みを帯び、花序に明らかな柄がある。
アブラチャンやシロモジは花が鮮やかな黄色でよく似ているが、花序に明らかな柄がある。
ヤマコウバシも花時に花序の柄がないが、雌花しかなく、花数も少なく目立たない。
同じような時期に咲くサンシュユ(ミズキ科)とも間違えないよう注意。
裂ける葉
3裂している葉の形は独特で、識別は容易。
同属のシロモジも葉が3つに裂けるが、切れ込みは深く、裂片の先は尖る。
カクレミノは常緑樹。
裂けない葉
不分裂葉(裂けない葉)ばかりの場合は迷うかもしれないが、葉身の基部で葉脈が3つに分かれ(三行脈)、三角形~ハート形で幅広い葉形であることなどを総合すれば識別可能。
また、普通は少なからず分裂葉が混じる。
分布が限られるが、マルバノキと本種の不分裂葉はやや似て見えるかもしれない。
葉脈の分かれ方など、細かく見れば間違えることはない。
ツヅラフジ(オオツヅラフジ)はつる性木本。
文献
1)大橋広好・門田裕一・木原浩・邑田仁・米倉浩司(編) 2015.『改訂新版 日本の野生植物 1 ソテツ科~カヤツリグサ科』平凡社.
2)林将之 2014.『山渓ハンディ図鑑14 樹木の葉 実物スキャンで見分ける1100種類』山と渓谷社.
3)Lorraine Harrison 2012. Latin for gardeners. Quid Publishing. (ロレイン・ハリソン 上原ゆう子(訳) 2014. 『ヴィジュアル版 植物ラテン語辞典』原書房.
4)田中信行・松井哲哉 (2007-) PRDB:植物社会学ルルベデータベース, 森林総合研究所.
URL: http://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/prdb/index.html 2023/11/5閲覧.
5)福島県 2022. ふくしまレッドリスト(2022年版). URL: https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/16035b/redlist-kaiteikouhyou.html 2023/11/5閲覧.
6)鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014. 『ネイチャーウォッチングガイドブック 四季を通じて樹木を観察する 431種 樹皮と冬芽』誠文堂新光社.
編集履歴
2023/11/5 公開