植物 > 被子植物 > クスノキ目 > クスノキ科 > クスノキ属
分布2):トカラ(悪石島)、奄美大島、徳之島、沖縄諸島、石垣島、小浜島、西表島、与那国島。琉球固有種。宮古諸島には分布しない。
ヤブニッケイを小型にしたような葉を持つクスノキの仲間。近縁のマルバニッケイよりも南に分布し、葉先が尖り葉裏があまり白くないのが特徴。
シバニッケイの概要
花期1) | : | 5-6月。 |
希少度 | : | ★★(普通) |
生活形 | : | 常緑小高木 |
大きさ2) | : | 高さ2-15m |
生育環境2) | : | 山地~低地の尾根や乾いた場所 |
シバニッケイの形態
葉
葉は葉身長3-7㎝と小型で先がやや尖る2)。
対生に近い互生で、ヤブニッケイなどと同じくコクサギ型葉序となる。
クスノキ属らしく三行脈が目立つ。
葉裏は白みを帯び、はじめ細かな絹毛があるがのちに無毛。
近縁のマルバニッケイは葉先が丸く、葉裏に絹毛が密生し明らかに白い。
シバニッケイの種内変異と雑種
ケシバニッケイvar. pseudodaphnoides
奄美大島、伊平屋島、伊是名島、沖縄島、慶良間諸島に稀に見られる2)。
シバニッケイの変種とされているが、マルバニッケイとの雑種由来と推定される。
葉はより丸く、葉裏に毛があり、両種の中間的な特徴を持つ。
シバヤブニッケイx takushii
シバニッケイとヤブニッケイの雑種で、葉は両種の中間形となる。
文献
1)大橋広好・門田裕一・木原浩・邑田仁・米倉浩司(編) 2015.『改訂新版 日本の野生植物 1 ソテツ科~カヤツリグサ科』平凡社.
2)林将之 2016. 『ネイチャーガイド 琉球の樹木 奄美・沖縄~八重山の亜熱帯植物図鑑』文一総合出版.
編集履歴
2022/11/26 公開